とある物理屋さんの日記

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ロンスキアン

高階の微分方程式を解いていると、関数f_{1}(x),f_{2}(x)などが線型独立かどうかが気になる。

 

解がy=C_{1}f_{1}(x)+C_{2}f_{2}(x)と求まったとき、f_{2}(x)=Af_{1}(x)であったら実質y=(C_{1}+A)f_{1}(x)となってしまうからだ。

 

そうならないためには、C_{1}f_{1}(x)+C_{2}f_{2}(x)=0を満たすC_{1}C_{2}C_{1}= C_{2}=0のみである必要がある。

 

これを確認するために、1回微分したC_{1}f'_{1}(x)+C_{2}f'_{2}(x)=0を用意する。

 

この2式をまとめて行列で書き表すと、

egin{pmatrix}f_{1}(x) f_{2}(x)'_{1}(x)f'_{2}(x)end{pmatrix}egin{pmatrix}C_{1}C_{2}end{pmatrix}=egin{pmatrix}0end{pmatrix}

となる。

 

これをみたすC_{1}, C_{2} C_{1}= C_{2}=0のみであることは、

detegin{pmatrix}f_{1}(x) f_{2}(x)'_{1}(x)f'_{2}(x)end{pmatrix} eq0

と同値であり、この行列式をロンスキアンという。

 

3つ以上の関数が線型独立かどうかを調べるときは、3回以上微分をして同じことをすればよい。

 

2階の微分方程式を解いたときには2種類の一般解が出てくるが、それらが独立な解であるかを確かめるのに「ロンスキアンがゼロでない」ことを利用するとよいだろう。

 

 

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